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目次の勉強

H1だと。これがさ。

やさしい日本語を作成するときの基本は簡潔な文章を心がけるということです。文化庁のガイドラインから要点をピックアップしてみましょう。

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これはH2。

拍数の数え方は、ひらがな1文字を1拍と考えます。たとえば「やさしい」は4拍、「日本語学習」は8拍になります。小文字の「っ」や音引き「ー」は一拍と数えますが、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」は数えません。弘前大学のガイドラインについて補足しておくと、災害情報の伝達などに使うもっとも難易度の低いやさしい日本語「カテゴリーⅠ」では、1文の拍数は最大24拍が決まりでした。最大48拍は生活情報にも使えるように難易度と活用範囲を広げた「カテゴリーⅡ」におけるルールです。日本語学習レベルが低い人にあわせるなら、1文の拍数はより少ないほうがいいでしょう。

これはH3。

一般的な日本語には、回りくどい言い方がしばしば登場します。こうした表現方法は、日本語を母国語とする人にとっては何ら問題なくても、日本語初心者には混乱の元です。正確性にこだわりすぎるとと回りくどく、分かりづらい文章になりがちです。正確な情報提供は大切ですが、それは文を複雑にしない方法で行う必要があります。やさしい日本語の文章は、簡潔に書くことが鉄則です。

そしてH4

外来語も一般の日本語同様に、外国人が理解しやすい単語とそうでない単語があります。そのまま使える外来語と言い換えが必要な外来語を使い分けましょう。一見、やさしいそうに見える言葉でも、もともとの言葉の意味と異なっていたり、発音が変わっている場合もあるので注意が必要です。福岡市の基準は次のとおりです。前提として、カタカナ・外来語は使わない。使うときは単語のレベルなどに注意することを促しています。

H5!

外来語を言い換える際の参考としては、国立科学研究所が作成した『外来語言い換え提案』も推薦されています。ただし、ここで言い換えているのは「やさしい日本語」ではなく一般的な日本語ですので、そこからさらに「やさしい日本語」へ言い換えが必要な言葉もあります。

H6っ!ちっちゃ!

社会言語学研究室が2018年に発行したものです。「やさしい日本語」への言い換えが必要かどうか、言い換えが必要な言葉の「やさしい日本語」での言い換え表現例や例文など、全216語が掲載されています。外来語の使用で迷ったら最初に確認したい資料です。

そしてこれもH2

特に、理工系の研究報告書の添削や投稿論文の査読などをしていると、日本語に関して、その
“曖昧さ”に助けられて、“自分本位”の難解な文章になっていることが多く見受けられます。
何とも日本語の間違いが多く、筆者があまりにもそのことに注意を払っていないのに驚きます。
自分では真面目に熱のこもった文章を書いているし、他人に指摘されることが嫌になるくらいの
思い入れがあるのは伝わってきます。でも、他人が読むとさっぱり分からないのです。実は、そ
んな文章は、しばらくして筆者自身が読んでもさっぱり分からないものです。これは決して専門
用語が分からないからではなく、日本語が下手で幼稚だからです。いわゆるこれが「稚拙な文章」
というものです。

これはH3

ご存じのとおり、英語は主語と動詞のつながりがはっきりしている「自己主張の言語」で
す。日本語は主語と動詞のつながりが曖昧で、時には主語がない時さえある「和を重んじる
言語」です。それぞれの言語が使われてきた国の背景があり、その良し悪しはありません。
ただ、会話では問題がなくても、文章として記載して残す場合は、つながりがはっきりしな
いと間違って伝わる可能性があります。これは避けなくてはいけません。そこで日本語の曖
昧さをあぶり出す方法として英語に直してみるということがあります。曖昧な部分をはっき
りさせることで英訳できるということです。

さらにH3!

当たり前の話ですが、主語と動詞の間に様々な言葉があったとしても、長い文章だとし
ても、主語と動詞で意味がつながっていることは、日本語としても絶対条件です。主語が
省略されやすい日本語でも、想定されている主語とのつながりは必要です。これが意外に
つながっていなかったりします。

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